物質に外部から様々な「入力」(電場、磁場、圧力、等々)を加えると、様々な「出力」(分極、磁化、歪み、等々)が得られます。この「入力」と「出力」をつなぐ「応答」物性は、この世のからくりを明らかにする重要な探針となるだけでなく、私たちの生活をより豊かなものにする有益な道具立てにもなり得ます。私たちの研究室では”個性的な”構造をもつ様々な物質を合成し、そこに潜む未知の「応答」物性を「広い温度領域」と「広い周波数帯域」で追求します。

【Y-labでの研究】

  • Y-labでは、「結晶」「準結晶」「ガラス」、さらに「欠陥」「界面」「傾斜」等の様々な構造を対象として、新奇な「誘電応答」「磁気応答」「光応答」「電流応答」「熱応答」「機械応答」の創出に取り組みます。

  • Y-labでは、主に「酸化物」「金属間化合物」「焼結体」「単結晶」を合成します。

  • Y-labでは、「数百ケルビン」の高温領域から「数ミリケルビン」の低温領域までの極めて広い温度領域において、外場(電場・磁場・光・圧力)に対する物質の応答を測定します。

  • Y-labでは、「数Hzから「数ギガHzまでの極めて広い周波数帯域において、外場(電場・磁場・光・圧力)に対する物質の応答を測定します。

  • Y-labでは、「物性物理学のアップデート」を目指す基礎研究と「科学技術のイノベーション」を目指す応用研究を両輪として研究を進めます。

  • Y-labでは、「国際連携」「産学連携」に積極的に取り組みます。

【研究テーマ】

「エレクトロニクス素子の技術革新」
局所構造の特異的分極応答

「新しい強誘電体」
強誘電性シリケート・強誘電性アルミネート

「光と物質の新しい関係」
光誘電効果

「物質の摩訶不思議な秩序(?)構造」
準結晶・近似結晶

「構造-物性相関の新概念」
準結晶中の新奇な量子臨界性や電子相関

【これまでのプロジェクトと現在進行中のプロジェクト】